日記
Old Kilim~オールドキリム~
こんにちは♪ラフェルム神戸です。
今回のラフェルムブログはOLD KILIM(オールドキリム)について。
私…Yが担当させていただきます。
“絨毯でもないし…カーペットとも違う…俗に言うインドラグとも違う…
それは、主張することなく、その場に馴染んでいながらも、その空間の質を上げていた”
私がそれに出会ったのは今から10年以上前、知り合いのおうちでのことでした。
アンティーク家具が素敵に配置されているリビングに敷かれていたそれは、
自然色で染められた細い糸がいろんな模様で美しく織られていて、
その一枚で『主の想い』すらも感じる雰囲気を醸し出していて…
今、改めて思うと、私は一瞬でOLD KILIMの魅力を感じてしまっていたんです。
それから、インテリア雑誌やおしゃれなお店等で幾度か目にするたび、
やっぱり好きだ!!と目がいってしまっていて、
自分が思う素敵な部屋には、いつもOLD KILIMが良く似合っていました。
お仕事でディスプレイさせて頂く際には、OLD KILIMは必需品!!
ラフェルムのお家にもとっても良く似合います。
まるで長い物語を付け加えてくれるように馴染んでくれるんです。
そして何より居心地の良さを感じさせてくれるのがすごい!!
キリムとはトルコ語で「平織」のことで、中近東の遊牧民の女性達に幾千年前から受け継がれてきた織物です。
時に家具として…生活に必要な道具として…また祈りの表現として使われました。
例えば、結婚前の女性が嫁ぎ先に持っていくためだったり、
子供が生まれた時に織ったり…女性の大切な節目で作ることが多いです。
更にその魅力は多彩なモチーフにあります。キリムに織り込まれる柄には、安産祈願であったり、
家族の健康であったり、ひとつひとつに意味があり、その柄を組み合わせて、世界でたった一枚のキリムを織り上げます。
キリムのモチーフには、女性達の願いや祈りが丁寧に手仕事で織り込まれています。
大切に織られたキリムは耐久性も高く、遊牧民達は一生をかけてそのキリムを大切に使い続けます。
遊牧民から譲り受け継がれたもの…それこそが、OLD KILIMなんです。
キリムには、ニューキリム、オールドキリム、アンティークキリムとあって、
ニューキリムは工場で機械織されたものが多く、オールドキリムはおおよそ50年以上経過したキリムを指します。
アンティークキリムとなると100年以上経過したキリムのことを言うんです。
おもしろいことに古ければ古いものに価値があるわけではなく、モチーフやデザイン、オリジナリティ、
織りの技術、時代背景など、数字だけで評価できないところが私の好きな古民家の定義ともリンクしてきます。
遊牧民の移動にも耐えるキリムは、薄くて軽い!そして結構丈夫にできていて、
ラフェルムの家である我が家では、床に敷くだけでなくクッションカバーやタペストリーとして愛用しています。
お天気の良い日はリビングからデッキに移動してプチピクニック♪
どこに持って行ってもどこに置いても、キリムを置いた瞬間、
突然その場が優しくて暖かい雰囲気を醸し出す『場』に変わる。
そんなOLD KILIMの不思議な魅力に、浸り続けています。
★2022年9月24日・25日に開催されるイベント「トルコ手織 キリム展&雑貨市」では
ニューキリム、オールドキリム、アンティークキリムがお店にずらりと並びます♪
本日もお読みいただきありがとうございました。
次回も楽しみにしていてくださいね♪